2020/09/25 → 文章搬運到這邊囉 http://hanasaki98.com/2017/07/12/n-buna_hanafurashi/
花(はな)びらが宙(ちゅう)に浮(う)いた 舞(ま)った一足(ひとあし)のサンダル
身体(からだ)ごと宙(ちゅう)に浮(う)いて 飛(と)んでしまえたら私(わたし)は
はらはらはら
一人(ひとり)で踊(おど)ってるだけ ただそれだけだ
春先(はるさき)の空気(くうき)が澄(す)んでいたから、赤(あか)いサンダルを履(は)いて
出(で)かけた先(さき)のあの並木(なみき)のことはあなたから聞(き)いていた
桜(さくら)が並(なら)ぶらしい
顏(かお)を伏(ふ)せるように歩(ある)く人(ひと)が多(おお)いから嫌(いや)になって
そしたら飞(と)んでいた桜(さくら)が切(せつ)に愉快(ゆかい)に見(み)えたから
この道(みち)で踊(おど)ってやろうと思(おも)った
タッタラタ、ラッタッタ 足(あし)を運(はこ)ぶ
タッタラタ、ラッタッタ 音(おと)を鳴(な)らす
タッタラタ、ラッタッタ 春(はる)を踊(おど)るのさ、桜(さくら)の下(した)で
花(はな)びらが宙(ちゅう)に浮(う)いた 舞(ま)った一足(ひとあし)のサンダル
身体(からだ)ごと宙(ちゅう)に浮(う)いて 飛(と)んでしまえたら私(わたし)は
はらはらはら 一人(ひとり)で踊(おど)ってるだけ ただそれだけだ
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並木(なみき)を抜(ぬ)けるほど歩(ある)く人(ひと)の
冷(さ)めた視線(しせん)も気(き)にならなくなる
足(あし)がもつれても、髪(かみ)が解(ほど)けても何(なに)か楽(たの)しかった
背(せ)を曲(ま)げて生(い)きてる私(わたし)じゃないみたいだ
花(はな)びらの落(お)ち方(かた)にだって
あなたとの思(おも)い出(で)が溢(あふ)れる
うるさいくらいに私(わたし)を覆(おお)うそれを、
あなたに教(おし)えないと
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あなたの葬式(そうしき)を見(み)た なんてことのないアイロニー
形(かたち)だけ何(なに)か述(の)べて通(とお)り過(す)ぎ行(ゆ)く
あぁ、私(わたし)は はらはらはら
一人(ひとり)俯(うつむ)いてるだけ、ただそれだけだ
花(はな)びらが宙(ちゅう)に浮(う)いた 舞(ま)った一足(ひとあし)のサンダル
貴方(あなた)ごと宙(ちゅう)に消(き)えて 行(い)ってしまえたら私(わたし)は
はらはらはら 一人(ひとり)で踊(おど)ってるだけ 式日(しきじつ)を背(せ)に
一人(ひとり)俯(うつむ)いてるだけ ただそれだけだ